| honeymoon 〜お隣さんの場合〜 「えっ、旅行?」 そんなリュウセイの素っ頓狂な声がブランシュタイン家から聞こえてきた。 「あぁ、新婚祝にと兄さんからこれを貰ってな」 そう言いながらライが手にしてるのは航空チケット2枚。しかもファーストクラスのものである。 「それで何処行きなんだよ?それ」 「えーっと、『北欧、オーロラの旅』だと。この時季のオーロラはとても綺麗らしいからな。それでどうする?行くか?」 答えはわかっているクセにわざと訊いてくる旦那にそうとは露知らず奥方は 「行く行く行く〜〜〜vvv」 と子供のように喜び、無邪気に手まで挙げている。 「じゃぁ早速旅行の準備でもするか」 「おうっ!!」 そんなこんなで二人は旅行の準備をすることにした。 「ところでさぁ、ライって向こうの言語って話せるのか?」 ふと疑問に思い、鞄の中に荷物を詰め込みつつ訊いてみる。 「何を言ってるんだ?話せなかったらわざわざ海外に出ようとはしないだろ。それに軍の仕事であちこち出向しているしな」 「そうっすね・・・」 今更ながら自分の旦那が先天技能『天才』だったことを思い出し納得した。 *** 「あ〜、やっぱ北の方って寒いなぁ・・・」 飛行機でウン時間目にしてやっとこさ異国の地を踏んだリュウセイの開口一番がこれだ。 機内でコートをの用意をしていて正解とばかりにそれを素早く着こむ。 「ホテルはここからすぐ近くらしいからな。それまで凍え死ぬなよ」 「オレそこまでマヌケじゃねぇよ。それじゃ、とっとと荷物を預けてオーロラでも見に行こうぜ♪」 自分の分の荷物を持ってホテルの見える方角へと歩き出した。 「そんなに急ぐと誰かみたく迷子になるぞ」 ライがそう忠告を促した3秒後、南国某所にて彼らの知り合いが大きいくしゃみをしたことはいうまでもない。 ホテルに着くなり荷物をフロントに預けた二人は早速、誰もいない広い敷地へと向かった。 「なぁ、こんなところで本当にオーロラって見えんの?」 少々?といった感じの奥方を目で黙らせて空を見るように促した。すると・・・ 「あのセスナ機は一体???」 上空を飛び回るセスナ機が不意に自分たちが立っている場所に降り立ったのだ。 無事着陸し、中から男性が出てきて『こっちへこい』とジェスチャーしているのへ、ライがその方へと進み、リュウセイもワケがわからないがとりあえずその後について行った。 出てきた男性となにやら話し終えるとこちらを降り向き 「既に勘定は済んでいるそうだ。早く行くぞ、リュウセイ」とのこと。 「行くってドコに???」 ますます混乱する奥方に一言。 「これでオーロラの見える場所に移動するんだ。徒歩や普通の交通機関を使うと三日はかかるらしいからな。兄さんがセスナまで手を回してくれたのは感謝しなければな。・・・不本意だけど」 「なっ、なるほどね。けどさ、最後なんって言ったんだ?」 妙な所で鋭い。さすがサイコドライバー(笑) 「いや、なんでもない。それより早く乗れ、さもないと置いておくぞ」 「わーってるって。いざレッツゴー♪」 飛行時間は約3時間。 途中、機械類大好きな誰かさんが「オレも操縦してみたいvv」とハートマーク2個つきで操縦桿に触るなどムボーな行為もあったことから実に有意義な空の旅となった。 そんなこともあって二人が着いたのは都会の喧騒とは全く無関係の、一面中銀世界の土地であった。 「うっわ〜・・・すげぇキレイ・・・」 空を見上げたリュウセイの第一声がそれだった。 オーロラがカーテンの様に空をゆらゆらしているみたいだ。 「もう少しこう、表現方法があればいいのだが・・・」 「何言ってんだよ。キレイで十分だってこういうのはさ。それに何も言わないよりかはマシだろ?」 確かのその通りなのだが『キレイ』だけではとうてい表現不足と思われる空の景色を見つつ、 「まぁ・・・それだけでもいいか」 と納得する辺りライもかなりリュウセイのペースに流されている。 「また次もこうやって二人でオーロラだけじゃなく世界のいろんな景色を見たいな・・・」 そうぽつりと呟く奥方に、 「俺もそう思う」 と素直に告げる。 上空のオーロラがそんな二人を暖かく祝福しているかのように・・・。 後書き あ〜・・・なんか初めてらいりう書いたな自分(マジで) 機会がなければ一生なかったであろう。きっかけをつくってくれた彩斗さんに大感謝ですvvv 新婚ってリクを受けたんですけどこんなカンジでよかったんでしょうか? 個人的に書けただけでも嬉しかったんですが(^^;) どうぞ受け取ってやって下さいまし(苦笑) 疾風瀬奈拝 お礼状 うわ〜っ、北欧ですよ! オーロラですよ奥さん!!(←誰?) 二人で体を寄せ合って空を見てる様子が眼に浮かびますvv 瀬菜さま、ありがとうございます!! もう南方に足向けて寝れませんよ〜〜!! |