Lieben Duft いくら研究員という肩書きを持っていても、二十四時間研究しているわけではない。 「あれ? ユーゼス研究員。実験室の方にいらっしゃったんじゃ…」 通路を歩いていると整備員の一人に声をかけられた。 「しまった…行き違い」 「? 何のことだ?」 ユーゼスが尋ねる。 「いえ、さっきTDF基地からイングラム少尉がいん石怪獣Dの資料を受け取りに来られて。あれは確かあなたが持っていかれたんですよね?」 「ああ…そうだが」 「それで少尉には“実験室に”と…」 すまなそうに男は頭をかく。 「そんなことか。それなら私が戻ればいいだろう? わかった。資料は渡しておく」 言ってユーゼスはきびすを返しもと来た道を引き返していく。 その姿に整備員は慌てて言った。 「ユーゼス研究員。何か用があってここまで来たんじゃないんですか?」 すると肩越しに振り返ってユーゼスは言う。 「ああ…実験室の棚の立て付けが悪いから早く直すように言っておいてくれ」 それだけ男に言って、ユーゼスは足早に実験室に戻っていった。 さて、ここで質問。 ユーゼスはイングラムよりも先に研究室に帰れたと思う? →Yes. or →No. |